
HSPA通信モジュール内蔵M2M/IoTルータ HL330-S
「HL330」はHSPA通信モジュールを搭載したM2M/IoTルータです。VPN機能による高セキュリティなデータ通信をご利用いただけます。
厳しい条件下での使用に対応しており、駐車場精算機等の屋外用機器のデータ収集、EMS(太陽光、風力)のデータ収集、輸出用機器のデータ収集など有線でのネットワーク通信が困難な場所で、携帯電話事業者が提供するデータ通信サービスを利用することが可能となります。
ここでは、SoftBankデータ通信サービスに対応した「HL330-S」を紹介します。
※2013年12月より通信モジュールがEM770W(ファーウェイ)からSIM5320JE(SIMCOM)に変更となりました。
通信モジュールの違いによる寸法の変更はございません。
Ver.1.42s(k1.2)以降のファームウェアバージョンにてSIM5320JE(SIMCOM)が使用可能となります。内蔵モジュールの確認については通信モジュール変更に関するお知らせ(303KBytes)を参照ください。
製品情報
■製品特長
1.高速通信対応
高速データ通信がご利用可能です。
EM770W(ファーウェイ) | 受信時最大7.2Mbps、送信時最大5.76Mbps(HSPA) |
---|---|
SIM5320JE(SIMCOM) | 受信時最大3.6Mbps、送信時最大384kbps(HSDPA) |
※内蔵モジュールによって転送速度が異なります。
※設置エリアの電波環境により最大速度は変わります。
2.定額通信プラン
定額料金プランの利用が可能です。HSPA高速データ通信を月額固定料金で利用でき、運用コストを抑えることができます。
3.イベント接続・常時接続
HL330はイベント接続と常時接続の2種類の接続方法に対応しています。イベント接続では、LAN端末装置から外向けのパケットを受け取ると、HL330が自動的に発信・PPP接続を行います。
4.複数の端末装置を接続可能
HL330はIPマスカレード方式のアドレス変換を行います。これにより複数のLAN端末装置が同時に通信可能です。
1台のHL330で複数のLAN装置を接続できるため、運用コストの低減につながります。
5.セキュリティ機能
送信、受信、IPアドレス、ポート番号、プロトコルそれぞれ個別にパケットフィルタを設定することができます。IPマスカレードとこれらのフィルタ機能、ICMP遮断機能を組み合わせることによって、より安全な通信が可能です。
6.ダイナミックDNS
HL330はダイナミックDNSサービスに対応しています。ダイナミックDNSサーバに登録することによりインターネット接続したHL330をグローバルなホスト名(ドメイン名)で認識することができます。
これによりセンターからの問い合わせ、遠隔制御が可能となります。
7. DNSリレー機能
本装置に接続するLAN機器のDNSサーバIPアドレスに本装置のIPアドレスを設定すると、本装置がダイヤルアップ時に取得したDNSサーバに対して代わりに問い合わせを行います。
DNSサーバアドレスが自動取得の場合に便利な機能です。
8.SMS着信機能
HL330はSMS着信機能を持っています。SMS着信により、発信・PPP接続を行うSMS着信接続やグローバルIPアドレスのコールバック機能をご利用いただけます。また、ジャンク着信リジェクト機能により、SMS着信機能に使用できる電話番号を限定することができます。
9.IP着信機能(Ver.1.45s以降対応)
HL330-SはIP着信機能を持っています。センター側からIPパケットを送信することにより、ネットワーク側から本装置にアクセスすることが可能です。
本機能は通信モジュールがSIM5320JE(SIMCOM)の場合にご利用頂けます。
※IP着信をご利用いただくにはULTINA IP-VPNをご契約する必要があります。
10.VPN機能(IPSec)
モバイル通信端末を使用した定額インターネット接続環境において、高セキュリティなVPNネットワークを構築可能です。以下のような使い方が可能です。
1.HL330同士でVPNを張り、2つの仮設ネットワーク間(展示場、工事現場)をVPN接続する。 |
---|
2.HL330とVPNルータ間でVPNを張り、仮設ネットワークと社内LANをVPN接続する。 |
3.HL330とWindowsパソコン間でVPNを張り、仮設ネットワークと社内パソコンをVPN接続する。 |
11.IPアドレス配布機能
HL330はDHCPサーバ機能を持っています。LAN端末装置のネットワーク設定を自動取得にしておけば、HL330がネットワークアドレスを自動的に割り振ります。
12.NTPクライアント機能
HL330はNTPクライアント機能を持っています。最初のPPP接続時にNTPサーバから時刻を取得し、本体に反映します。動作ログの情報を実時間と照らし合わせてご利用していただくことができます。
13.設定ユーティリティ
パソコンのWebブラウザからHL330にログインしていただくことにより、HL330の設定を簡単に行うことができます。
14.カスタマイズ
iNDでは、標準仕様以外にも個別に対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
■製品概要
●本体
電源 | DC5V±5% ※ACアダプタ(別売) |
---|---|
内蔵モジュール | EM770W(ファーウェイ) SIM5320JE(SIMCOM) ※EM770WはSoftBank仕様 |
消費電流 | 約500mA(DC5V入力時) |
消費電力 | 約2.4W(ACアダプタ使用時) |
外形寸法(mm) | 164(W)×33(H)×105(D)(突起部除く) |
重量 | 約520g |
表示装置 (表示用LED) |
電源×1 状態確認×1 通信状態確認×3 電波レベル状態確認×3 通信モジュール電源状態確認×1 LAN状態確認×2 |
Ethernet | 10Base-T/100Base-TX ×1 |
環境条件 | 動作温度-20〜60℃ 動作湿度20%〜85%(結露しないこと) |
●アンテナ接続RFインターフェース
形状 | SMA型 TRXコネクタ |
---|---|
無線周波数 | 2GHz帯 |
アクセス方式 | W-CDMA(DS-CDMA) |
転送速度(EM770W) | 上り:最大5.76Mbps、下り:最大7.2Mbps |
転送速度(SIM5320JE) | 上り:最大384kbps、下り:最大3.6Mbps |
●主要機能
ダイヤルアップ | 常時接続 イベント接続(自動発信) PPP認証 |
---|---|
ネットワーク機能 | VPN(IPSec) IP着信機能(Ver.1.45sより対応、SIMCOM) DHCPサーバ 動的IPアドレス変換(IPマスカレード) 静的IPアドレス変換 ダイナミックDNS パケットフィルタ バーチャルサーバ SMS着信機能 DNSリレー機能 NTPクライアント機能 |
運用管理 | Webブラウザ設定 ログ機能 |
ダウンロード
以下のファイルをダウンロードするには、ダウンロード認証フォームへの回答が必要です。
【ダウンロード認証の流れ】
1.サムネイル画像をクリックすると認証フォーム(ダウンロード認証画面)が表示されます。
2.認証フォームで、質問への回答とお客様情報を入力してください。必要事項入力後、「確認画面へ進む」ボタンをクリックします。
3.入力内容に間違いがなければ「送信する」をクリックしてください。ご入力内容の確認画面に進み、5秒後にファイルのダウンロードが開始されます。
4.ダウンロードが始まらない場合、「次へ」をクリックしてください。
5. 複数のファイルをダウンロードする場合、ブラウザを閉じなければ、2つ目以降のファイルは、認証フォームに回答せずにダウンロード出来ます。
※カタログ・取扱説明書はPDF形式です。ご覧いただくにはAdobe社のAcrobat Readerが必要です。
※各圧縮ファイルはZip形式にて圧縮しています。別途解凍ソフトが必要です。
バージョンアップ
バージョンアップについて
■ファームウェアの違いについて(SIM5320JE/EM770W)
本装置は、通信モジュールの種類によりファームウェアが異なります。誤って異なる通信モジュール用のバージョンアップファイルを使用されますと正常に動作しなくなる恐れがあります。
お使いの通信モジュールを確認のうえ、バージョンアップを実施してください。
■バージョンアップ全般について
本装置のバージョンアップファイルは、rootfsとkernelの2種類があります。両方を最新にする必要があります。お使いのモジュールから最新のバージョンアップファイルをダウンロードしてください。
通信モジュール | 最新のバージョンアップファイル |
---|---|
SIM5320JE(SIMCOM) | ▼rootfs:1.45s, kernel:1.2 (バージョンアップ時の注意事項:SIM5320JE) |
EM770W(ファーウェイ) | ▼rootfs:1.44s, kernel:1.2 (バージョンアップ時の注意事項:EM770W) |
※バージョンアップ中に電源を抜かないよう、くれぐれもご注意下さい。
※Ver1.39s以前のファームからバージョンアップを行う場合、カーネルのバージョンアップも必要です。HL330_kernel.binのバージョンアップ後にHL330_rootfs.binのバージョンアップを行ってください。
■ver1.44s以前のバージョンをお使いのお客様へ
以下の設定が変更になっておりますので、ご注意下さい。
1.WAN設定の設定項目でCID番号=2を使用している場合は、別の番号に変更してからバージョンアップを行ってください。バージョンアップ後はCID番号=2はIP着信専用になります。
■ver1.42s以前のバージョンをお使いのお客様へ
以下の設定が変更になっておりますので、ご注意下さい。
1.強制切断時間を設定されているお客様へ
WAN設定の“強制切断時間”初期設定値が0秒から21600秒に変更されています。
Ver.1.45s(Kernel:Ver.1.2)
2015. 06. 13
※対応モジュール:SIM5320JE (EM770Wは非対応)
■機能追加
・IP着信対応(ソフトバンクULTINA IP-VPN契約必要)
■不具合修正
・VPN機能において、開始側の接続リトライが10分程度で止まってしまう不具合を修正。
・DDNSを使用したVPN接続において、接続先にドメインとサブドメインを同時に使用して2本接続しようとすると、正常に接続できないことがある不具合を修正。
・無線側実測値を超える転送レートでLAN側機器がUDPパケット送信を続けた場合、ROUTE_CHECK_ERRORのログが出て再起動がかかることがある不具合を修正。
Ver.1.44s(Kernel:Ver.1.2)
2014. 05. 12
■機能追加
・動作ログに下記情報を表示するよう機能追加
①本装置のシリアル番号
②本装置のファームウェアバージョン
③接続先APN
・ネットワーク設定項目にWAN側からの設定を許可・拒否する設定項目を追加
■不具合修正
・LCP-ECHO監視機能有効時に強制切断時間を有効にすると最初のPPP接続だけNTPによる本装置の時刻が大幅に進むため、1分でPPP切断する不具合を修正。
・VPN設定ファイル書き込み時にdpdact設定項目がrestart_by_peerだと書き込みエラーとなる不具合を修正。
・SMS通常接続設定でPPP切断時にSMSが来た時に発信しない不具合を修正
・DPD機能有効時にネゴシエーションのリトライ処理が停止する不具合の修正
・U-BLOXモジュールを使用する場合、SMSコールバック時に圏外などでエラーが発生した場合、at+cmglエラーとなり再起動する不具合を修正。
・イベント接続・SMS着信接続時にPPPエラーが発生した場合、リトライ処理が仕様通り2回行われないことがある不具合を修正
■仕様変更
・強制切断時間のデフォルト値を21600に変更
・圏外監視タイマーにより、30分間圏外状態が続くと再起動する機能を追加
・本装置起動後3分半網側にアタッチできない場合、発信処理に移行するよう仕様変更
・VPNトンネルを通ってきたパケットは静的NATが適用されないよう仕様変更
・NTPのタイムアウト時間を5秒から15秒に変更
Ver.1.42s(Kernel:Ver.1.2)
2013. 06. 03
■機能追加
・SIMCOMモジュール SIM5320に対応
■不具合修正
・イベント接続モードを使用している場合、稀に発信しなくなる不具合を修正
■仕様変更
・ダイナミックDNS更新エラーが発生した場合のリトライ処理の仕様変更 (更新失敗後、60秒後->300秒後に1回ずつリトライ処理を行い、その後は30分ごとに更新されるまで(またはPPP切断となるまで)リトライ処理を行う)
SIM5320JE用
EM770W用
※各圧縮ファイルはZip形式にて圧縮しています。別途解凍ソフトが必要です。
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